交換前に現在使用中のギター(ネック幅42mm)に仮合わせしたところ、サイドがごくわずかにはみ出しました(本製品は幅43mm)が、軽いヤスリがけで調整可能な範囲でした。そもそも牛骨ナットに比べると、弦とナットの接触面積が少なく、弦がナット上で滑りやすいため、ローラーの回転が必要かどうか疑問ですが、動作自体はスムーズでした。現在のフロイドシステムのロックナットと比較すると、1~6弦間の距離が若干広くなっていますが、1~2弦間、3~4弦間、5~6弦間は良好です。ただし、2~3弦間、4~5弦間がわずかに狭くなっていました。牛骨に自分で溝を掘るよりも明らかに高い精度なので、これで良しとして進めていたところ、問題が発覚しました。本当にわずかですが、ローラーが弦の横方向にガタつきます。これが原因で、2~3弦間、4~5弦間が狭くなったと考えられます。紙一枚挟む程度でガタは収まりますが、チョーキング時に弦の位置がずれる可能性があるため、交換は保留としました。以前、韓国製のARIA-PRO2ギターにこのタイプのローラーナットが搭載されており、非常に良かったので、この方式自体がダメだとは思いません。覚悟が決まれば交換します。ちなみに、そのギターは処分済みで現存しませんが、当時のナットにはガタつきはありませんでした。